お父様が相談に来られました。
小学校１年生の女の子のことです。
学校で落ち着きがなく、授業中、勝手に席を立ち、教室を歩き回るのだそうです。
お父さんは、自営業で忙しくしておられます。
お母さんも、お父さんの仕事を手伝っておられますが、お子さんが帰られるときは、できるだけ家にいるように努めているとのことでした。
お父様は、初めてのお子さんで、しかも女の子、どのように接したら良いか分からないということと、なかなか接する時間が持てないと悩んでおられました。
家で、そわそわした感じがないので、どのようにしたら良いのか、相談に来られました。
担任の先生から聞いた学校での様子や家での様子を総合的に判断すると、どうも、お子お子さんは、愛情不足、特に父親との関係がうまくいっていないのではないかと思いました。
そこで、二つのことを提案しました。
１ お子さんがそばにいるときは、できるだけそばに行って話しかけること。
２ 一緒にお風呂に入ってお父さんがお子さんの体を自分の手でしっかり洗ってやること。
２は、出来るのだが、１は難しいとのことでした。
今までほとんど話をしたことがないし、何を話したら良いか分からないとのことでした。
そこで、代案として、次のことをするように提案しました。
｢○○ちゃん、大好き｣といって、ムギュッと抱きしめること。
無理にすることはありませんが、できれば、｢お父さん、大好き｣も言わせること。
これを繰り返していたら、そのうち、お子さんの方から色々話してくれうようになるはずです。
そしたら、その話の最後の方をお父さんがもう一度言うというやり方です。
例えば、
「きょう、国語のテストで１００点取ったんだよ。」と、話してくれれば、
「そう、(国語のテストで）１００点取ったんだ。」と返すのです。
出来れば、「その１００点のテスト見せて、」とか、「すごいね」と、もうひとつ付けたすようにします。
すると、だんだん話せるようになるでしょう。
そうしたら1ができるようになりますよね。
もちろん、抱きしめるのは、続けるという約束です。
これなら出来そうということで、１週間されたそうです。
ずいぶん落ち着きが戻ったと喜んでくださいました。
年齢が低いと自分の思いを言葉にすることが難しいのです。
それを理解して接していくと良い方向にいくことがあります。
今回は、うまくいきました。
有り難いことです。
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